事業内容

1985年に発見された環状ホスファチジン酸(cPA: cyclic phosphatidic acid)は真正粘菌が産生する新規物質であり、分子量約400ダルトンの低分子化合物です。
化学構造式は極めてシンプルでありながら、ユニークな生理活性を示します。様々な生理活性の中でもがん転移抑制、ヒアルロン酸産生効果などが発見当初より研究され、その成果は室伏きみ子名誉教授(現お茶の水女子大学長)により多くの論文に掲載されてきました。

その後の研究により、1985年に発見されたcPAは、高等生物をはじめ、さまざまな生き物に存在することが判明しました。

SANSHOは、大豆に含まれるレシチンを出発物質として、酵素反応による独自の技術でcPAの大量生産の確率を行うことが出来ました。
これが、天然型環状ホスファチジン酸(NcPA: Natural cyclic phosphatidic acid)であります。その後、有機合成手法により合成型環状ホスファチジン酸(2ccPA: 2carba-cyclic phosphatidic acid: 2カルバ環状ホスファチジン酸)を創成いたしました。

現在は、NcPAを化粧品、食品分野に、2ccPAを医薬品に応用し、研究開発を行っております。

医薬品事業

2ccPAは長い研究経過の中から新規医薬品創成を目指し、本物質が変形性膝関節症へ応用出来ることを想定し、基礎試験及び応用開発に取り組んできました。非臨床試験の試験管内及び動物における変形性膝関節症モデル試験の結果から、2ccPAは優れた薬効を示しました。また動物を使った安全性試験により、人への臨床試験可能となる結果を得ました。

2017年には米国FDAのIND(新薬臨床試験開始許可)を取得し、同年には台湾FDAからもINDを取得、現在、患者さんを組み入れた臨床第1相試験が海外で進んでおり、間もなく終了予定です。次のステップとして、臨床第2相試験を目指しています。

本物質は様々な生理活性を示すことから、難病や神経性疾患の病態モデルにも効果を期待できる可能性を持ち、今後さらに開発を進めて行く予定です。

ヘルスケア事業

NcPAは、化粧品の原料としてスキンケア、ヘアケア商品等に配合され、既に販売されております。食品分野におきましては、健康食品の原料として販売を開始いたしました。